突出した才能は環境のせいで死んでいく 1巻P14
女子サッカーを描いた名作 さよなら私のクラマー の中の名言・用語を解説しています
第1巻の冒頭のシーンは、川口伊刈中学対戸田北中学の試合です。
川口伊刈中学の、周防すみれは突出した才能を持った選手でした。
しかし、周りのチームメイトは周防すみれのレベルについていけず、いつも試合には勝てません。
どれだけ素晴らしい才能に恵まれても、その才能を発揮できる環境がないと意味がないということです。
最近では、突出した才能を持つ子供のことを ギフテッド と呼んでいます。
小学校低学年で、大学の数学を簡単に理解できる子供だったり、信じられないような暗記力を持った子供が、ギフテッドにあたります。
しかし、現状の日本の教育現場では常に、標準化平均化を求められますので、そのままではその子供の才能は生かせないどころか、周りから浮いてしまって孤立化してしまう傾向があります。
才能を活かす環境 とても重要なことですね
周防すみれの場合は、対戦相手の曽志崎緑がその能力を認め、「一緒にサッカーをやろうよ」と声をかけてくれたことによって、才能を活かすことができるようになります。たとえライバルチームの選手といえども、人との出会いはとても重要だということが描かれています。
完成されたボランチ 躍進のダイナモ 1巻P18
周防すみれがサッカー雑誌を読んでいるシーンで、曽志崎緑が紹介されている記事があります
完成されたボランチ
サッカーでチームの中心となる、ミッドフィルダーの事をボランチと言います。
ボランチとは ポルトガル語で「ハンドル」のことです。
つまり、ボランチの選手が 全体の試合の流れを、コントロールしていくことになるわけです。
チームにとっては中心的な存在のポジションで、攻守において一番重要な鍵となる選手です。
サッカーの中継を見ていると、ミッドフィルダーの事をボランチと呼んだりトップ下(した)と呼んだりしていることがあります。
トップ下っていうのは、先頭のフォワードのすぐ後ろに位置するミッドフィルダーです。
そのトップ下の後ろにいるのが、ボランチのポジションになります。
ですからトップ下は攻撃的ミッドフィルダー、ボランチは守備的ミッドフィルダーになります。
躍進のダイナモ
ダイナモというのは発電機を意味する英語です。
自転車のライトをつけるために、タイヤの横についているアレがダイナモですね。
エネルギーを生み出すような豊富な運動量で、攻守に渡りピッチを走り回る選手のことをダイナモと呼んでいるわけです。
こうして見ると曽志崎緑は、運動量もありゲームメイクのできる、これもまた突出した才能を持った選手とも言えます 。
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