サッカーと愛国

サッカーファンとレイシズム

サッカーと愛国

Youtubeの番組で紹介されていたので、購入した本です。
2016年発刊なのに2022年に購入して初版本でしたので、あまり売れていないようです。
が、その内容は衝撃的と言ってよいほど、とても興味深いものでした。
ワールドカッップに代表されるように、自国の代表チームを応援するサポーターは世界中にいる
のですが、自国を応援するだけでなく、他国を誹謗中傷する差別する人達もいます。
中には、歴史的経緯を踏まえた政治的思想を持って、差別的発言や行動を繰り返す人達もいます。
この本の中では事実がわかりやすく説明されています。

特にヨーロッパ圏でも大きな社会問題になりましたが、主にアフリカ系スポーツ選手に対して行われる
人種差別的掛け声モンキーチャント(時にはバナナを投げ込んだりする)やJリーグでも問題になったJAPANESE ONLY の横断幕の件など、その本質は何なのか?非常にわかりやすく書かれています。

ロシア・ウクライナ戦争の火種はサッカーファンなのか?

現在も続いているロシアとウクライナの戦争ですが、元々はウクライナに暮らすロシア系住民とウクライナ人の対立に
原因があるとも言われています。(戦争の理由なんて、はっきりわかりやすい原因があったことはありませんが)
2016年に書かれたこの本の中には、ウクライナのサッカーファンの一部が、他国の人達に対してあきらかに差別的言動を行っていることが書かれており、いろいろと過去のニュースを調べてみると、かなり過激な民族主義者とウルトラスと呼ばれる熱狂的なサッカーファンが、結び付いていることがよくわかりました。
そしてその結果生まれたのが、ウクライナの軍隊の中で突出した精鋭部隊 アゾフ連隊 です。
(詳細はリンクからウキペディアをご覧ください)
プーチンが戦争の理由の一つに「ネオナチの掃討」と言っていた理由は、アゾフ連隊の旗を見ればわかります。
その影響は大きく、上記のドキュメンタリー作品 ドンンバス2016 ではドンバスで何があったかが刻銘に記録されいます。

もちろんこの戦争のは、プーチン政権の引き起こした侵略戦争であることは間違いないでしょう。
が、単純にロシアが悪い!とは言い切れない、長い間に渡る本当に複雑な事情があることも事実です。

たとえば、ウクライナに住む人達の様子を流す日本のニュースですが、なぜか白人しか出てきません。
ウクライナには、アフリカ系やアジア系の人は住んでいないのですか?

そんな小さなことから物事を客観的に見る機会を与えてくれた、この サッカーと愛国 と言う本は、
サッカーを通して、差別とは?政治とは?いろいろな事を考えさせられる、素晴らしい本だと思います。

さよなら私のクラマーを通してWEリーグを女子サッカーを応援する

というコンセプトで活動している蕨さよクラ応援団としては、なでしこジャパンを全力で応援します!!。


ぜひ!読んでみましょう!

 

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